人気ブログランキング | 話題のタグを見る

黛 潤一郎 CGのお仕事でサウジアラビアのリヤドに滞在中です。どうでもいい様な他愛も無い事を日々書き連ねているブログですが、どうぞ宜しくです。


by KuronekonoKujira

[番外編] ジョルダン アンド レバノンの旅 その4の4

そして到着するレバノン、ベイルート空港。この国で中東7カ国目の訪問となりますね。一年半でずいぶんあちらこちらへ行った物です。

さて、イミグレを通過するも、その外側で待ち構えていたチェックのオジさんに捕まり、なぜか通してもらえない。僕のパスポートをしげしげと見て、「お前はどこかの政府の関係者か?」と言う様な事を聞く。そんなわけないじゃん。「ただの観光なんですけど…」と言うも通してくれない。まあ、確かに中東の国々のスタンプがベタベタと押されていますからね。怪しいっちゃ怪しいかもしれませんな。そして集まって来る空港職員だか国だかの役人だか何だかの人達。

彼らが引っかかったのは、どうやら中東の国々のスタンプではなく、2年前に旅行で行ったカナダのスタンプの様です。「なぜ、カナダなんかに行ったんだ?」「お前はカナダ政府の関係者か?」「これはどんな種類のビザなんだ?」と執拗に聞いて来る。「ただのバケーションだって。」「カナダに行くのに日本人はビザなんていらないよ」「オレはサウジでCGアニメのセンセイやってるただの一般人なのっ」と散々説明してようやく解放。非常に疲れる。

しかし、レバノンとカナダって何か問題でもあるの?何か非常に敵視している様な感じを受けたんですが。ああ、なんか知らんが恐ろしい国同士のイザコザの一端を見た様な気がしました。さすがはレバノン。(って何が?)

そして、とっととホテルへ向かおうと空港出口へ向かうと、早々と「タクシー必要だろ?」と声をかけて来る兄ちゃん。まあ、大抵こういう輩に関わると碌な事無いってわかっているのに、「面倒だから、多少高くてもこいつでいいや」って、思っちゃうんだよね、疲れていると。悪い癖です。

でもトイレに行きたかったので、「トイレ行くから待ってて」って告げて慌ててトイレへ。「いなくなってたらそれはそれでいいや」って内心思っていたんですが、しっかり待っていやがりました。そして車へ乗り込む直前に、またもう一つ重要な事を思い出します。オレ、金おろして無いじゃん。そう、ジョルダンディナールの現金しか持っていない。空港に着いたらレバノンポンドに換金するつもりがすっかり忘れていました。で、タクシーの兄ちゃんに「ジョルダンディナールしかないから、換金しなくちゃ」って告げると、「いやいや、ジョルダンディナールでの支払いでいいって」とかヌカシやがる。しかも、「ホテルでも換金出来るだろ」って言われて、「まあ、そうかな、面倒だからいいや」って。まあそう思ってしまった私の負けです。

タクシーに乗り込み、車を飛ばす事30分程。あっさりとホテルに到着。で支払いの段階で値段の交渉となるワケですが、こちとらくたびれててあれこれ交渉する元気も無い。聞くと「65USドル」だと言う。「ジョルダンディナールなら50JDってところかな。よくわからないんだけど。」だと。「深夜料金と休暇中の特別料金でこの値段なんだよ」との事だが異常に高い。なんか高いって思うんだけど、とにかく早く部屋に行きたい。と言う事で50JD払う。で、後になって「くっそーやられたー、払い過ぎたー」って後悔するんですね。バカです。

でも、数日レバノンで過ごして相場を理解したところでは、祝日中の特別料金ってのは確かな様で、しかも深夜料金。もちろん、外国人相手に割高にしている様ですが、この程度は当たり前の様ですので、この件は忘れる事に。でもね、もっと長距離走って帰りは25USドルだったので倍以上じゃんってのもわかったわけです。この帰りのタクシーはホテルで呼んでもらったタクシーで、きちんとホテルで決められた料金だから、どうやらこれが正規の料金らしいです。ただ、レバノンではタクシーは全て言い値で料金決めるので、相場なんてあって無い様なもの見たいでもあります。運転手の感覚で全て決められちゃいます(メーターは付いていません)。距離が短くても渋滞していたりして運転手が遠く感じたら高いし、遠くても早く着けば比較的安かったりします。文句言っても、それがそのタクシーの料金なのであちらも絶対に引きません。こちらがいくら高いと思ったって、あちらさんも悪気があって決めている訳ではなく確信を持ってその料金だと言い張るくらいで、絶対に引かないのです。目を見るとね、あえて高過ぎるってわかっていて請求して来るボッタクリの目ではないんですよ。人によってはコレだけ走ったんだからコレくらいの値段になるんだよーって涙目で訴えて来る人もいたりして。なんだか、どうもそういう物みたいなので、乗る前にきちんと交渉して料金は確認した方がよさそうですよ。ただし、英語出来ない人も結構いて、更にただでさえ行き先の交渉も面倒くさいシステムなんで、僕は気にせず乗っちゃう事にしましたけど。(このシステムに関しては後述します。)

ホテルへ着きチェックインを済まそうとフロントへ。これまた受付のネーチャンが一癖あって、もうグッタリ。やたらと早口の英語で分けのわからない事をワメくもんだから本当にね、グッタリですよ。よくよく聞いてみると非常にどうでも良い様な事を、回りくどく何度も何度も説明したり聞いたりしていた様。ネーチャンかなりのド天然らしく、どうや自分はわかりやすく重要な事を懇切丁寧に説明していると思い込んでいる模様。「もう、どうでも良いから早く部屋に入れてよ、頼むよ。」

そして、まだ晩飯を済ませていなかった事を思い出し、近くにレストランでも無いか聞いてみる。あるにはあるがもう閉まっちゃってるらしい。ガックリ。と言う事でケータリングを頼む事に。「レバニーズフードのファーストフードのメニューならあるがそれでいいか?」と聞かれ「ああ、それでいいよ」と答える。もう、何でもいいって。そして、部屋で待つ事30分程。例によってホンモスとアラブパン、それにチキンコフタのラップがやって来ました。結構いけます。なるほど、さすがはアラビック料理の源流にしてその本場のレバノン。ファーストフードとは言え侮れないかも。

[番外編] ジョルダン アンド レバノンの旅 その4の4_f0230012_6404792.jpg


それともう一つ、ジョルダンディナールのレバノンポンドへの換金。で、ネーチャンに聞いてみるも、そんなものここで出来る分けない、との事。ガックリ。もういいや。翌日近所のATMでお金を下ろして、ジョルダンディナールはどこかで換金所を見つけたら換金する事に。ところで、ネーチャンの話だと別にレバノンポンドでは無く、USドルで全て賄えるとの事でした。ホテルの支払いもそうですが、USドルがどこでも普通に使えるそうです。

で、レバノン。なんか、やたらと物価が高いと感じてしまいます。なんか、あんまり日本と変わりないかも。まあ、僕の場合、計算しやすいのもあって1ドルを100円くらいの感覚で考えちゃってるってのもあるので、実際は日本の8割くらいの物価って考えると、まあそんなモノかもしれませんが。結局、何をやるのにもお金がかかり、お金の事を気にするとちっとも楽しめないってのが、このベイルートという街の様でして、だから、いっそうお金を使ったって気分になるんですね。なんで、多少かかってもせっかく休暇で来ているのだから、と出来るだけ気にしない事にしました。でもね、ジョルダンは天国の様だったな。あーあ。

と言う事で、へろへろになってレバノンの初日の夜を迎えたのでした。あ、でもホテルの部屋はとても良い部屋で非常に快適でしたよ。多少は救われた感じがしましたとさ。

[番外編] ジョルダン アンド レバノンの旅 その4の4_f0230012_6403914.jpg
ね、悪く無いでしょ。中心部のホテルはどこも一杯で異常に高い部屋しかなかったので、ちょっと街外れにあるホテルになりました。でも、その分お安めでした。でもアンマンのホテルの5倍くらいするんだけどね。まあアンマンが安すぎって話もね。

ようやく4日目の日記、これにて終了。

[番外編] ジョルダン アンド レバノンの旅 その4の4_f0230012_640568.jpg
一応プール付き。でもシーズンオフで見かけだけ。つまんないね。街から離れた静かな住宅街の一角にあるのがなんとなくわかるのではないかと
by kuronekonokujira | 2011-11-10 06:45 | レバノンの旅